Story : 仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。
第5回 「本屋大賞」 受賞。
(「BOOK」データベースより)
Review : 
久しぶりの伊坂作品。
やっぱりスゴイ。読みごたえありました。
最初の方、特に第三部のルポを読んだときには、頭の中が 「

??」 となっていて、正直イマイチかなぁと思ってたけど
その後は気持ちいいくらいグイグイ引き込まれちゃいました。
対社会、対組織、という点では
「魔王」 と通じる世界観があったけど
それ以上に娯楽的で断然面白かったです。
昔見た映画 「エネミー・オブ・アメリカ」 も確かこんな感じだったような。
実際、今の日本でこんなことがあるとは思えないけど、ないとも言い切れない感じがするところがなんとも怖い。
『偉い奴を動かすのは利権なんだよ』日本でぼんやりと幸せに生きてる自分からすれば、国は自分を守ってくれるものって意識がどこかにあるけど、実はそんなことないのかも。
上手に踊らされてるだけなのかも。
監視社会ってコワイですね。
そしてメディアも国家も。
キャラクターは他の作品と比べると ちょっとインパクトが薄いかな、という気がしました。 例えば、これまでだったら もうちょっと森田くんのキャラなんかも突出しているんじゃないかな? というような。今回はどちらかというと小粒揃いだったのかも (←だいぶ上から目線ww)
とは言え、たくさんの人物が出てくるわりには混乱しないようにしっかり描かれていたし、やっぱりセリフも秀逸。結局は私自身が伊坂幸太郎さんの作品を好きすぎるが故の不満だったのかもしれません。
そして何より、主人公の周りの人や昔の友達、家族がすごく温かかった。
お父さんもステキキャラだったよねぇ。
『痴漢は死ね』 書き初めがツボでしたww
今回も伏線が利いてて、パチリパチリとパズルのピースがハマっていく感じがなんとも快感。 ラストはつい泣いてしまいました

ヤラれたわ。。。
このタイトル 「ゴールデンスランバー」 は、ビートルズのアルバム 「ABBEY ROAD」 に収録されている曲。
作中に歌詞も何度か出てきます。
このアルバム、とっても好きなので、読み終えた後また聴いてみよう!と思ったら処分しちゃったみたいでした(涙)。
ちなみに映画化するなら、オダジョーか加瀬亮さん、松山ケンイチさんあたりどうでしょう? (←思いきり自分の好みww)
GOLDEN SLUMBERS - THE BEATLES
